なにをするか
Lightroomで写真ファイルを貯めておくNASをRaspberry Piを用いて構築する。最終的には速度に満足できた。
ラズパイのせいじゃないかもしれないが、ときどきLightroomで多くの写真をいじっていると、NASが反応しなくなり繋ぎ直さなくてはならなくなるときがある。安定性には疑問符がつく。
Raspberry Pi側
ハードウェア関係の準備
使用するのはRaspberry Pi3。標準のNICはギガビットイーサに非対応なので、今回はバッファローのLUA4-U3-AGTというギガビットイーサ対応のNICをUSB2.0で繋ぐ。
USB2.0 high-speedで接続するのがボトルネックになるが、USBでギガビットイーサ対応のNIC繋げた方が、ファストイーサネットより速い。
(ファストイーサ: 100Mbps = 12.5MB/s, USB2.0 high-speed: 480Mbps = 60MB/s)
末尾にスピードテストあり。
設定
マウント周り
ここ(ゆるガジェCHANNEL)をみて行う。インストール
sudo apt-get install exfat-fuse exfat-utils
自動マウントの設定
exFatでフォーマットされた外付けHDDをRaspberry Piにつなぎ、sudo blkid
コマンドでUUIDを調べる/etc/fstab
にUUID="YOUR UUID" /mnt/hdd/usbhdd exfat-fuse async,auto,dev,exec,gid=65534,rw,uid=65534,umask=007 0 0
を追記。sudo reboot
で再起動。Sambaまわり
sambaインストール
sudo apt install samba
confファイルをいじる
設定ファイルを開くsudo vim /etc/samba/smb.conf
MacではSMBはWindowsより遅いらしい。途中から対応したSMB3を使うとよいらしいので次のように[global]
の配下に追記[global]
# このへんにUTF-8がどうとかある
client min protocol = SMB3
client max protocol = SMB3
末尾に追記[NAS] の部分は、後々説明するが、元の外付けHDDについていた名前と同じにしたほうがLightroomでは面倒がなくて良い。
[NAS]
comment = USBHDD
path = /mnt/hdd/usbhdd/
read only = no
guest ok = yes
force user = pi
unix extensions = no
デーモン再起動
sudo service smbd restart
sudo systemctl status smbd.service #ステータス確認
sambaを停止したい時やアンマウントしたいとき
sudo systemctl stop smbd #smbd停止
sudo umount /mnt/hdd/usbhdd #smbdを停止してからでないとアンマウントできない
Firewallまわり
以下はUFWを使っている場合。ここは自分用メモの色が強い。このように、sambaで用いるポート番号は複数あるので方法はどうあれそれを許可すれば良い。(22とか80が追加されているのは私の都合です)
$ sudo ufw status
Status: active
To Action From
-- ------ ----
80 ALLOW Anywhere
22 LIMIT Anywhere
Anywhere ALLOW 192.168.1.0/24
22 LIMIT Anywhere (v6)
80 ALLOW Anywhere (v6)
ルールの追加方法
sudo ufw allow 80
sudo ufw limit 22
sudo ufw allow from 192.168.1.0/24 to any
ルールのデリート
sudo ufw status numbered # これで番号付きで表示
sudo ufw delete 13
とかやるMac側
普通にFinderでcommand + K
でサーバ接続, smb://192.168.1.10
などとRaspberry PiのIPアドレスなりなんなりで接続する。次のコマンドでSMB3で繋げているか確認できる。
smbutil statshares -a
Lightroomでの運用
Lightroomの運用は次のような感じ?ここを参考にする。
自分はアマチュアで大したことやってないので、
- LightroomのカタログとプレビューをMacbook Proに保存
- カタログはLightroom終了時に毎回NASにバックアップするように設定
- 写真のファイルは全てNASに置く
- 大量のファイルコピーは、HDDをPCに直接つなぎ変えて行う
という感じで行く。
普段はNASとして運用しつつ「大量のファイルコピーは、HDDをPCに直接つなぎ変えて行う」ための設定
外付けHDDとして運用していたものをNASにつないで使う場合とその逆をやる場合、Lightroomのカタログに記録されている写真ファイルのパス(=場所)と、写真ファイルの実際のパスが食い違うとLightroomが写真を見失ってしまう。
Sambaの設定の項で述べた通り、Lightroomのココに表示されるHDDの名前と同じ名前でマウントできるようにSambaを設定すれば、Lightroomgが写真を見失わないので楽。
[HDD500]
comment = USBHDD
path = /mnt/hdd/usbhdd/
read only = no
guest ok = yes
force user = pi
unix extensions = no
同時に別なPCから同じカタログで作業すると不整合が生じると思うけど、同時にしなきゃ大丈夫そう。
この辺を気にするならApertureが良いらしいが、すでに開発終了している。
スピードテスト
この測り方で良いかは疑問が残るけど...。
ギガビットイーサ対応の外部NICをUSB2.0で接続すれば、まともに使える速度は出る。
ギガビットイーサ対応の外部NICをUSB2.0で接続すれば、まともに使える速度は出る。
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